合同会社における運営の基盤となる、一番大切なことを定めるのが定款です。
設立登記のための書類作成の中で、一番手間のかかる部分でもあります。
当サイトでは社員(出資者)1人だけの合同会社設立に限定して、概要および要するにどの様な書類を作れば良いか?に絞って、このページで解説します。
※出資者が2人以上など利害関係者が複数いる場合は、専門家に依頼する事をお勧め致します。
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目次
ここで用意する書類について
- 紙で提出する方は、定款を2部作成して1部を提出。(印紙が必要)
- 電子定款の場合は、完成した物をCD-Rに焼いて提出。(電子署名が必要)
紙での提出、またはCD-Rでの提出、どちらかの選択です。
当サイトでは、CD-Rで提出するための電子定款の作成を軸に解説します。
定款の記載事項
定款の絶対的記載事項
以下の内容は、必ず記載しなければいけない事になっています。
- 商号(会社の名称)
- 事業目的
- 本店の所在地
- 社員の氏名または名称及び所在地
- 社員全員が有限責任社員である旨
- 社員の出資の目的及びその価格または評価の基準
定款の相対的記載事項
会社法の基本ルールと異なるルールで、会社法に「定款の定めがなければその効力を生じない」と規定されている事項のことです。
こちらの項目は内容が沢山あります。
当サイトでは、出資者1人だけで設立し運営する合同会社の場合に限定している関係で、説明を割愛させて頂きます。
定款の任意的記載事項
絶対的記載事項および相対的記載事項以外の内容で、会社法の規定に違反しない範囲で、必要に応じて定める事が出来る内容です。
こちらも説明を割愛させて頂きます。
出資者1人だけの定款のひな形は?
合同会社で出資者1人だけの場合であっても、定款はしっかり作る必要があります。
とは言え、出資者の間で争いになる様な事がありませんので、必要最低限の内容が書かれたもので問題ないと思われます。
そこで、私が登記の際に色々調べて作成した定款を元に加工したものを、ダウンロード出来る様に用意したので、宜しければご利用下さい。
以下の定款サンプルをダウンロードし、赤字と●で書かれた部分を置き換えて、必要に応じて追記や削除をすると良いと思います。
定款サンプル 一太郎 Word
※サンプルは参考です。内容をよく確認し、必要に応じて加除してご利用下さい!
※2月末を決算日とする場合は、うるう年があるので数字ではなく「末日」と記載します。
定款への押印について
定款の原本を紙で保存する場合には、社員全員の押印が必要です。
※合同会社の場合、公証人の認証が不要なので、社員の認印でも構いませんが、実印の方が望ましいです。
電子定款の場合には、社員全員の電子署名が必要になります。
定款の印紙税について
会社設立時に作成される定款の原本1通は、印紙税法により4万円の印紙を貼る事が義務付けられています。
しかし、電子定款の場合には、無料!
利用出来る環境がある方は、これを利用しなければ損です。
電子定款を作成して、印紙代を節約しましょう!
詳しい説明は、電子定款で印紙代を節約! をご覧ください。
《設立登記の手順》
- 「定款」の作成 ⬅今ココ
- 「出資金」の用意 ⬅今ココ
- 合同会社設立登記申請書 ⬅今ココ
- 代表社員・本店所在地・資本金決定書 ⬅今ココ
- 代表社員の就任承諾書 ⬅今ココ
- 払込みがあったことを証する書面 ⬅今ココ
- 資本金の額の計上に関する証明書 ⬅今ココ
- 代表社員の印鑑証明書 ⬅今ココ
- 印鑑届書・印鑑カード交付申請書 ⬅今ココ
- 登記すべき事項を記録したCD-R ⬅今ココ
- 設立登記書類の押印場所<まとめ> ⬅今ココ
- 法務局での手続き ⬅今ココ
- 税務署へ提出する書類 ⬅今ココ
- 都道府県・市区町村への届け出 ⬅今ココ