年末調整の計算や関連する書類の作成は、どの様に行っていますか?
税理士の先生に丸投げでしょうか? それとも自分で手作業で行っているでしょうか?
年税額の計算のほか、源泉徴収票の作成や、支払調書の作成、源泉徴収簿の作成など、手書きしていたら大変な作業量になります。
しかし、税理士の先生にお願いすると費用が嵩むので、何とかしたい!
この記事は、その様な方が対象です。
目次
手間をかけずに自分(自社)で年末調整を行う方法
お金をかけずに年末調整を行うには、自分で行うのが一番です。
しかし、本業を圧迫してしまうほど手間がかかっては困ります。
そこでオススメしたいのが、私も使っているこちらのソフトウェア。
このソフトがあれば、簡単な入力で、年末調整、源泉徴収票等の作成、支払調書関係や法定調書合計表の作成まで、一通りのことが出来てしまうのです!
初回の新規パッケージ版は15,000円(税抜)ですが、翌年からは8,000円(税抜)にてバージョンアップをすることができます。
他に必要なものは、Excelです。
Excel2010以降をお持ちであれば、1社あたり100人まで処理ができて、何社でも使うことができるのて、複数の会社を運営している方にとっては、よりお得ですね!
それでは、どの様なソフトか、詳しく見ていきましょう!
どの様なソフト?
概要・特徴
中小企業向けに低価格で、簡単な入力をめざして作られた、年末調整専用のソフトウェアです。
手間のかかる年末調整を、低コストで素早く処理することが可能になります。
Excelのマクロ機能を使って動くソフトウェアで、1社ごとに1データを作成(Excelファイルが1つ生成されます)し、1社あたり従業員100人までの登録・処理ができます。
作成可能なデータの数に制限は無いので、何社でもデータを作成して処理を行うことができます。
A4の白紙に印刷できるので、専用用紙は必要ありません。
こちらが、メインメニュー画面です。(画面は「CCS給与計算」の商品に含まれた物を使用しています)
出力帳票
- 給与所得に対する所得税源泉徴収簿
- 給与所得の源泉徴収票・給与支払報告書
- 年末調整通知書
- 年末調整一覧表
- 給与等の支払状況内訳書
- 退職所得の源泉徴収票
- 各種支払調書(支払を受ける者の登録は1社あたり50件まで)
・報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書
・不動産の使用料等の支払調書
・不動産等の売買又は貸付けのあっせん手数料の支払調書
・不動産等の譲受けの対価の支払調書 - 給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表
(OCR印字/A4白紙にカラー印刷に対応)
※市町村ごとに提出する給与支払報告書(総括表)の修正・印刷機能はありません。別途集計記載が必要になります。
動作環境
・Windows7(SP1)以降の環境にてMicrosoft Excel2010以降が動作するパソコン。
・帳票の出力にはA4サイズ用紙の出力が可能なプリンター。
(OCR申告書への印刷には、各申告書を縦方向に給紙できるプリンターが必要。)
■OS
・Microsoft Windows10
・Microsoft Windows8 / 8.1
・Microsoft Windows7(SP1)以降
■Excel
・Microsoft Office365
・Microsoft Excel2019 / Microsoft Office2019
・Microsoft Excel2016 / Microsoft Office2016
・Microsoft Excel2013 / Microsoft Office2013
・Microsoft Excel2010 / Microsoft Office2010
入力する内容【初回・変更時のみ】
初回の利用時と、追加や変更時のみ入力が必要になる内容について見ていきましょう!
会社の名称・所在地
会社の基本データを入力します。
翌年以降は自動的に繰り越しされるので、初回または変更時のみの入力です。
給与・賞与支給日
給与と賞与の支給日を入力します。
翌年以降は自動的に繰り越しされるので、初回または変更時のみの入力です。
従業員情報
社員に関する基本情報を入力します。
翌年以降は自動的に繰り越しされるので、初回に入力した後は、入退社がある時に入力します。
なお、従業員は1社あたり最大100人まで登録することができます。
個人番号
マイナンバーをパスワードで保護しながら管理することもできます。
ここで入力したマイナンバーは、「給与所得の源泉徴収票」の税務署提出用、「給与支払報告書」の市区町村提出用の印刷に使われます。
翌年以降は自動的に繰り越しされるので、初回のみの入力です。
入力する内容【年末調整時】
年末調整の時に、毎年入力する内容について見て行きましょう!
給与・賞与データ
社員の給与・賞与の支給額、社会保険料、扶養人数のデータを、月ごとに入力します。
定期同額給与の役員報酬のように毎月の給与の額が同じ場合には、データの複写機能があるので、楽に入力が行えます。
中途入社の場合は、前職の給与データとして、総額で入力を行って年末調整を行うこともできます。
何らかの事情で支給額の調整が発生した場合にも、予備欄に入力することで行えます。
所得控除
社員の所得控除に関する入力を行います。
年末調整を行うときの、一番肝になる入力欄です。
「扶養控除等申告書」「基礎控除・配偶者控除等・所得金額調整控除申告書」「保険料控除申告書」に記入されている内容を、このシートに入力します。
長いシートになっていますが、入力する欄は黄色のセルの必要な部分のみですので、それ程時間はかからないでしょう。
年税額の計算
以上までの入力で、税額は自動的に計算してくれます。
ここでの入力は、画像の黄色の枠のみで、還付額がある場合は年内に行うか翌年にするか、不足額がある場合の徴収などに関する入力欄です。
年末調整の帳票出力
以上までの入力で、源泉徴収簿や源泉徴収票、給与支払報告書など、年末調整関係の様々な帳票類を出力することが出来るようになります。
支払調書関係の書類作成と帳票出力
支払調書関係の書類も一通り作成することができます。
まずは、メニューをご覧下さい。
入力は、今までご紹介してきたようなイメージです。
「支払を受ける者の入力」は50人まで登録することができますので、まず最初に登録します。
続いて、それぞれ作成したい内容の項目に進んで、必要事項を入力することで、支払調書を印刷することができます。
最後に、次の「法定調書合計表」を作れば、一通りの業務が完成します。
こちらのシートは、数字の入力については、赤枠で囲った「合計表の集計・削除」というボタンを押すだけで、自動的に作成してくれるので簡単です。
あとは摘要欄など、必要事項を入力して印刷するだけです。
終わりに
如何だったでしょうか?
このページでは、年末調整に絞ってご紹介しましたが、姉妹品で給与計算と年末調整をセットにした、「CCS給与計算」というソフトもあります。
こちらを使えば、手間のかかる給与や賞与の計算も、楽に行えるようになります。
「CCS給与計算」ソフトを使って、毎月給与計算を行っていれば、年末調整の時にはデータ連動により、給与データを入力する手間も省けます。
給与計算から年末調整と支払調書関係まで一通りカバーしていて、初回の新規パッケージ版は定価19,800円(税抜)ですが、2年目以降はダウンロード版の場合で年間コストが10,000円(税抜)なので、破格値だと思います。
私は今まで、父が経営していた会計事務所のコンピューターを引き継いで、会計事務所用のJDLの高価なソフトで年末調整を行っておりましたが、昨年より「CCS給与計算」ソフトに切り替えたので、大きくコストダウンすることが出来ました。
「CCS年末調整・法定調書」を作っているCCSサポート株式会社は、会計事務所向けの税務・経営シミュレーションフォーム集「スタッフ2020」などを販売している会社です。サポート体制はしっかりしており、「CCS年末調整・法定調書」も法改正やバグ等の対応は迅速ですので、安心して使用できると思います。