合同会社はどの様に略す? 銀行での送金時にはどの様に略せば良い?
英語での表記方法と事例をご紹介します。
合同会社の略称
「株式会社」を略す場合であれば、
株式会社ABC → (株)ABC ABC株式会社 → ABC(株)
では「合同会社」の場合は?
合同会社ABC → (同)ABC ABC合同会社 → ABC(同)
と、(同)と付けるのが正解です。
合同会社なので、頭文字を取って(合)としたいところですが誤りです。
理由は「合」の付く法人名称が他に2つあり、区別が付かなくなるからです。
ちなみに、
合名会社 → (名) 合資会社 → (資)
と、共に2文字目を取っており、合同会社と同様です。
銀行に用いる合同会社の略称
銀行に用いる略称も、上記の略称と同様のパターンで、
合同会社ABC → ド)ABC ABC合同会社 → ABC(ド
の様になります。
送金時に略さずに「ゴウドウガイシヤABC」と書いて送金してしまうと、受取人側の通帳には字数制限の関係で、送金元の社名が見えなくなってしまう事もあります。
頭に合同会社が付く社名の場合は、受取人側に迷惑をかけない様に送金時には「ド)ABC」の様に略称を使用する事をオススメします。
合同会社の英語での表記
海外との取引だけでなく、クレジットカードの作成時、ドメイン取得等の際にも必要になるのが英語表記です。
株式会社の場合であれば、商号の末尾に「Co.,Ltd.」や「Inc.」を付けます。
合同会社の場合は、どうなるのでしょうか?
元は、アメリカ合衆国各州の州法で認められるLLC (Limited Liability Company) をモデルに導入されたので、
日本版LLCともいわれています。
そこで、法人名を英文表記する場合には、
ABC Limited Liability Company
もしくは、頭文字を取って商号の末尾に「LLC」を付ける形で、
ABC LLC
とします。
Limited = 限定された(有限の)
Liability = 責任
Company = 会社
合同会社の英語表記、大手企業では?
「LLC」を付けるのが多い様ですが、大手では違う場合があります。
幾つか例を挙げてみたいと思います。
「LLC」を付けている法人
ユニバーサル ミュージック合同会社 → Universal Music LLC フジテレビラボLLC合同会社 → Fuji TV-lab,LLC
「GK」と付けている法人
合同会社西友 → Seiyu GK. EMGマーケティング合同会社 → EMG Marketing G.K. アマゾンジャパン合同会社 → Amazon Japan G.K. シスコシステムズ合同会社 → Cisco Systems G.K. ソフトバンクグループジャパン合同会社 → SoftBank Group Japan GK
GKは、Goudo Kaisha の頭文字を取って付けている様です。
「Inc.」を付けている法人
Apple Japan合同会社 → Apple Japan, Inc.
「Ltd.」を付けている法人
コダック合同会社 → Kodak Japan Ltd.
こちらは、Limited Liability Company の「Limited」にフォーカスして、「Ltd.」と付けている様です。
因みに株式会社の場合は、Co. Ltd. と付けていますが、Company. Limited. の略称で有限責任会社となり、合同会社と同様の意味になります。