合同会社の「資本等変動計算書」は、株式会社のそれと何処が異なるのでしょうか?

記載例を用いて違いを示してみます。

「社員資本等変動計算書」とは?

「社員資本等変動計算書」は、財務諸表のうちの一つです。
貸借対照表の「純資産の部」の各項目についての増減を表したもので、表形式の計算書になっています。

貸借対照表は、期末時点の数字が表示されています。
そのため、前期末と当期末の残高しか把握ができません。

その欠点を補う様な形で作られた財務諸表が「社員資本等変動計算書」です。
期中に生じた「純資産の部」の各項目の変動を把握することができるので、前期末と当期末の各項目の数字の動きが繋がるようになります。

株式会社の場合との違いですが、「株主」が「社員」と表記が変わります。

記載例を示してみます。

「社員資本等変動計算書」の記載例

株式会社の場合と異なる部分を赤字で表示してみました。

社員資本等変動計算書

(自 ××年××月××日 至 ××年××月××日)

(単位:千円)

社員資本 評価・換算差額等 純資産合計
資本金 資本剰余金 利益剰余金 社員資本合計 その他有価証券評価差額金
当期首残高 ××× ××× ××× ××× ××× ×××
当期変動額
 利益の配当 △××× △××× △×××
 当期純利益 ××× ××× ×××
社員資本以外の各項目の当期変動額 ××× ×××
当期変動額合計 ××× ××× ××× ××× ××× ×××
当期末残高 ××× ××× ××× ××× ××× ×××

株式会社では「株主」と表示されている部分は、合同会社では「社員」と表示されています。