「マネーフォワード クラウド会計」(MFクラウド会計)は、会計処理を簡単で身近なものへと変えるため、人工知能(Ai)がビッグデータを元に勘定科目を提案するなど、可能な限の自動化を目指して作られたクラウド型会計ソフトです。
2014年1月のサービス開始以来、連携できるソフトウェアを次々にリリースして機能拡張。
クラウド型会計ソフトを利用する中小企業等では、『マネーフォワード クラウド会計』の利用者は 19.2% 。「freee」に次いで2番目に多く利用されています。(2017年9月 MM総研調べ)
目次
「マネーフォワード クラウド会計」は、どのような会計ソフト?
そもそも、クラウドって何?
クラウド(cloud)は「雲」のことですが、近ごろコンピューター用語で使われている「クラウド」とは、「クラウド・コンピューティング(cloud computing)」という言葉を略したものです。
一言でいうと、ユーザーが自分のパソコンにソフトウェアをインストールせずに、インターネットを通じてサービスを必要な時に必要な分だけ利用できる様にしたものです。
つまり「クラウド型会計ソフト」とは、自分のパソコンに会計ソフトをインストールすることなく、インターネットを通じて(ブラウザ等を利用して)会計業務を行えるようにしたサービスです。
「マネーフォワード クラウド会計」の特徴
- 銀行、クレジットカード、電子マネー、POSレジなど、さまざまなサービスと連携できるので、入力の手間を大幅に削減できます。
- 人工知能(Ai)がビッグデータを元に勘定科目を提案してくれます。
- 仕訳ルール学習機能により、使えば使うほど賢くなり、自動入力や自動仕訳がどんどん楽になっていきます。
- 現金で支払った経費は、領収書・レシートの写真を撮るだけで、日付・金額・摘要もデータ化されます。
- キャッシュフローレポートなどの経営レポートが自動作成。リアルタイムで経営の見える化ができます。
- Windows と Mac に対応。iPhone や Android などのスマホやタブレットにも対応。クラウドの特徴を生かし、いつでもどこでも複数拠点・複数人で使えます。
- 法人税法改正や消費税増税対応は、無料で自動アップデート。従来のパッケージ型製品と異なり常に最新版が使え、インストールの手間や費用もかかりません。
- マネーフォワード クラウドは、会計・確定申告・請求書・経費・給与・マイナンバー等の各サービスがあり、ニーズに合わせて商品を選択利用することができます。
「クラウド会計」を使って得られるメリットとは?
「マネーフォワード クラウド会計」でできること
- 明細データの自動取得、仕訳の自動入力による、会計業務等にかかる時間の短縮。
- パソコンは Windows と Mac 、iPhone や Android などのスマホやタブレットにも対応しており、インターネットが使えれば時間・場所を問わず利用可能。
- 日々のデータをリアルタイムレポート機能によって経営状態を見える化できるので、より早く正確な意思決定をしやすくなり、資金繰りの不安も軽減可能。
自動化により、経理での入力作業が激減する!
3つの自動化により、経理での入力作業が激減できます。
自動取得 |
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自動仕訳 |
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自動作成 |
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これらの機能により、資料収集や手入力の手間、単純な打ち間違いによるミスが無くなります。勘定科目を考えたり調べたりするなど、仕訳にかかる時間を大幅に削減できます。結果として、従来のソフトと比較して、約5分の1の時間で会計業務を行うことができるようになります。
各種連携サービスがスゴイ!
「マネーフォワード クラウド」の連携サービスは、公式サイトの情報によると2019年1月17日現在で 3,631 件あります。
- ネットバンキングと連携
- 取引明細を自動取得・自動入力・自動仕訳で楽々。国内ほぼ全ての銀行と連携できます。
- クレジットカードと連携
- 経費用のカードを用意して連携すれば、明細を自動取得でき、経費精算が楽々。経費のレシート入力作業から解放されます。
- POSレジと連携
- POSレジを連携すれば、売上データを自動取得・自動入力・自動仕訳で楽々です。飲食店や小売り店で効果抜群です。
- 勤怠ソフトと連携
- 他社勤怠ソフトだけでなく、労務管理ソフトなどさまざまなサービスと連携できます。従業員管理や労働時間集計を自動化できます。
- ECと連携
- ASKULやamazonで購入した取引履歴を自動で同期。日付や金額、摘要の入力の手間を一切削減できます。打ち間違えや二重入力といった心配も無くなります。
- 交通系ICカードと連携
- uicaやPASMOなどの交通系ICカードをワンタッチで明細取得できたり、目的地までの経路と金額が自動取得されるので、手入力ゼロで経費精算できます。
- アフィリエイトと連携
- アフィリエイトで獲得した収益データを自動で同期。会計ソフトへの日付や金額の入力の手間を一切削減できます。打ち間違えや二重入力といった心配もありません。
関連サービスを使うと
クラウド請求書 |
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クラウド経費 |
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クラウド給与 |
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クラウド マイナンバー |
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「マネーフォワード クラウド会計」を導入した方々の感想
- 簿記の知識がある方は最も使いやすい会計ソフト(INCREF)
- 自動仕訳されたものを移動時間に確認・承認するだけで記帳業務が完了します。他のクラウド会計ソフトに比べて簿記知識がある人にとっては、より使いやすいと感じました。使い始めた後の変化としては、パソコンの前に座る時間が減りました。
- 帳簿作成にかかっていた時間が月20時間削減(ChatWork株式会社)
- インストール型の会計ソフトの場合は仕訳入力の出来るPCが1台で、税理士の方にデータを送っている最中に間違いがあったとしてもすぐに対応できませんでした。「クラウド会計」を導入してからは2名同時に仕訳入力をできるようになり、月に20時間ほど減ったと思います。他のクラウド会計と比較して導入の決め手になったのは、「シンプルで使いやすかった」「複式簿記の形式で帳簿入力ができる」「サポートが手厚かった」。
- ベンチャー・スタートアップに最適な会計ソフト(株式会社ビザスク)
- エクセルで毎月丸1日かけて会計処理していました。今は金融機関から自動取得された情報に対し勘定科目も自動で反映されるので、毎月の経費処理は自宅で空いた時間に「登録」ボタンを押していくだけ。2時間で終わります。ベンチャーキャピタルへ毎月提出する月次試算表も「マネーフォワード クラウド会計」の会計帳簿がそのままつかえるので都度作成することがなくなりました。
- 会社の将来を考えて、複式簿記形式の入力ができる会計ソフトを選択(合同会社esa)
- 創業してはじめての会計ソフトに「マネーフォワード クラウド会計」を採用。複式簿記形式の入力は「クラウド会計」を使っていくうちに自然と慣れました。法人会計についてまだ詳しく知らない時でも、何となく使えるUIはデザイナーの目から見てもすばらしいと思います。インターネット上に仕訳のやり方などの情報もたくさんあるので、特に困ることなく安心して作業できます。一度、仕訳したらソフトが記憶してくれることもあり、やればやるほど楽になっていきます。
- 管理業務専任者を新たに雇用することなく、会計業務を回せた(合同会社リーツ)
- 20人規模の会社ですが、管理業務の方を新たに雇用することなく会計業務を回すことができています。特に便利な点は通帳の明細の自動取得・場所を選ばずデータ確認が可能・顧問税理士との共有の3点。今は自動取得機能を活用し、取り込んだデータは確認作業のみで完結します。残りのデータも過去に活用した仕訳を呼び出し、複写機能で処理できますので、仕訳登録に時間がかかりません。リアルタイムに経営状況をWeb上で把握できます。
※感想は「マネーフォワードクラウド」公式サイトに掲載されている内容を抜粋したものです。
機能一覧および料金
機能
全般 |
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データ入力 |
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仕訳 |
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自動機能 |
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帳票(クラウド会計)
帳簿 |
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表 |
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決算書 |
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料金(「クラウド会計」単体利用の場合)
プラン | フリー | ライト | ペーシック | バリューパック |
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月契約 (※) | 0円 | 1,980円 | 2,980円 | 3,900円~ |
年契約 (※) | - | 21,780円 | 32,780円 | 無し |
対象 | 仕訳は年間50件 各種機能に制限 |
従業員5名未満、創業間もない会社など。一部機能制限あり | 従業員5名以上、 経理担当者がいる会社など |
会計業務だけでなく、バックオフィス全般の効率化をしたい会社 (※) |
サポート | メール ・ チャット ・ 電話 ・ 訪問(有料) |
※価格は税抜です。
※バリューパックは、MFクラウド会計、MFクラウド請求書、MFクラウド経費、MFクラウド給与、MFクラウドマイナンバー、の5つが使えるプランです。
料金(バリューパック)
「マネーフォワード クラウド会計」を使いこなすには、複数のマネーフォワード クラウドサービスを組み合わせて使うことになります。
個別契約した場合のサービス料金は、次のようになっています。
クラウド 会計(ベーシックプラン) | 2,980円 |
クラウド 請求書(ベーシックプラン) | 2,980円 |
クラウド 経費(チームプラン) | 500円~ |
クラウド 給与 | 2,500円~ |
クラウド マイナンバー | 980円~ |
バリューパックは、課金対象人数によって、段階的に変化するバリューパックがあります。
課金対象人数 | 月額料金 |
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1~5人 | 3,900円 |
6~10人 | 9,800円 |
11~50人 | 9,800円+800円×11人目以降の人数 |
51人以上 | 要問い合わせ |
動作環境
「マネーフォワードクラウド会計」は、以下のブラウザであれば利用可能です。
- Internet Explorer 11
- Microsoft Edge 最新版
- Google Chrome 最新版
- Firefox 最新版
- Safari 最新版
推奨画面解像度は下記のとおりです。
- SXGA(1280×1024)以上
マネーフォワード クラウド電子証明書連携ソフトの推奨環境は下記のとおりです。
- 対応OS:Windows 10, Windows 8.1, Windows 7
- ブラウザ:Internet Explorer,またはGoogle Chrome (※ Firefox ではご利用になれません)
- 端末:金融機関から発行された電子証明書がインストールされているPC
セキュリティー
マネーフォワードが公表しているセキュリティー対策について、抜粋してまとめてみました。
マネーフォワード クラウドは、金融機関のシステムを担当していたプロが構築しており、かつ、定期的に外部のセキュリティ評価会社の第三者評価を受けてセキュリティ面の改善も行っています。
個人情報保護の第三者認証として、日本工業規格JIS Q 15001に適合する「プライバシーマーク」を取得済です。
とのことです。その他の掲載情報は、以下の様になっていました。
- 大手金融機関から信頼を受けて出資(MONEX GROUP、三菱UFJキャピタル(株))を受けている。
- 自動ログアウト設定(最後の利用から一定時間経過後に自動でログアウトする設定)
- 不正ログイン防止(ログイン時メール通知機能で、ログイン時刻やIPアドレスを通知)
- 二段認証(初めてログインする端末があった場合)
- パスコード&指紋認証(iOS版、Android版)
次のような方にオススメです!
- 会社を設立したばかりの方
- 経理担当を採用せずに、自分で経理をしている方
- 複式簿記があり、複式簿記形式での入力を行いたい方
- お金の出入りや経営状況を、リアルタイムに把握したい方
- ソフト更新の手間をかけたくない方
- 経理作業の時間を短縮して、効率化したい方
- 複数拠点の事業所の数字を、タイムリーに把握したい方
- レジから売上を自動で同期させたい方