合同会社の貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)

合同会社の貸借対照表(B/S)は、株式会社の貸借対照表と表示内容が少しだけ異なります。

どこが異なるのか、具体的に見て行きましょう。

合同会社の貸借対照表

合同会社の貸借対照表は、株式会社の貸借対照表と比べて、
純資産の部の表示が少し異なります

次の記載例をご覧下さい。

貸借対照表の記載例

貸借対照表

××年××月××日

(単位:千円)

(資産の部)
流動資産 ××××
現金預金 ××××
受取手形 ××××
売掛金 ××××
固定資産 ××××
有形固定資産 ××××
建物 ××××
土地 ××××
無形固定資産 ××××
ソフトウェア ××××
のれん ××××
投資その他の資産 ××××
投資有価証券 ××××
繰延税金資産 ××××
(負債の部)
流動負債 ××××
支払手形 ××××
買掛金 ××××
短期借入金 ××××
固定負債 ××××
長期借入金 ××××
退職給付 ××××
負債の部合計 ××××
(純資産の部)
社員資本 ××××
資本金 ××××
資本剰余金 ××××
利益剰余金 ××××
評価・換算差額等 ××××
その他有価証券評価差額金 ××××
純資産の部合計 ××××
資産の部合計 ××××
負債および純資産の部合計 ××××

株式会社と合同会社の違いを比較

表示の異なる部分を、株式会社の表示と対比してみます。

株式会社 合同会社
株主資本 社員資本
資本準備金
利益準備金
自己株式

株式会社の場合は、株式を発行して資本を集めているので「株主資本」という表示になりますが、合同会社の場合は、社員が出資した資本なので「社員資本」という表示になります。

また、合同会社には「資本準備金」及び「利益準備金」の制度がありません。よって株式会社の場合に存在する、資本剰余金の区分における「資本準備金」と利益剰余金の区分における「利益準備金」の表示はありません。

株式会社の場合は「自己株式の取得」がありますが、合同会社は自己の持分の取得が出来ないことになっているので「自己持分」という表示はありません。

合同会社の損益計算書

損益計算書については、株式会社の場合と異なる点はありません。